研修医の医療行為に関する基準について
北海道大学病院
平成16年5月10日制定
平成21年5月27日一部改定
平成22年7月21日一部改定
平成16年5月10日制定
平成21年5月27日一部改定
平成22年7月21日一部改定
基準の運用上の留意点
- 原則として研修医が行う、あらゆる医療行為には指導医の許可が必要である。
- 救急救命時にはこの限りではないが、可及的速やかに指導医に確認または立会いを依頼する。
- 北海道大学病院としての基準を各診療科で運用する際に、患者の状態により、レベルを上げることはあり得るが、下げることはしない。
研修医の医療行為に関する基準
レベル1 研修医が単独で行ってよい医療行為
- 初回実施時は指導医の立会いのもとで実施する
- 困難な状況があった場合は、指導医に相談する
レベル2 指導医の許可を得た上で、単独で行ってよい医療行為
- 研修期間の経過に伴う、研修医の技能の向上の判断(熟練度の評価)は症例経験数を踏まえ、指導医が能力評価を行った上で、研修医単独での施行を認める
- 許可を与えるための、症例数や技術評価の基準は特に定めない
- 同じ医療行為であっても患者個々に条件が異なる。同一患者における同一医療行為であっても患者の状態は一定ではないので、毎回許可を得てから実施する
レベル3 指導医の立ち会いを必須とする医療行為
- 2年間の研修期間において、研修医単独での施行を認めない
北海道大学病院における研修医の医療行為に関する基準
処方 | 注射 | 診療・その他 | |
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レ ベ ル 1 |
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レ ベ ル 2 |
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レベル 3 |
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検査 | 処置 | |
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レベル1 |
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レベル2 |
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レベル3 |
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- レベル3のうち下線の行為については、救急救命のためただちに施行が必要とされる場合には研修医が単独で実施可能
- 電子カルテの記載は、原則として48時間以内に指導医の承認が必要
- 紹介状、診断書は、患者・家族に手渡す前に指導医のダブルサインが必要
ダブルサインとは、研修医と指導医の間で交わされる行為、記事記載について事後承認扱。研修医が入力した「診察記事」、「電子コメント」に対してのみ指導医が事後承認を行う 参考;カウンターサインとは、医学生と指導医の間で交わされる行為、診察記事について事前承認扱い。